悔い改めて病院行って欲しい。Chronoです。スタン勢の皆さんには同情します。

 ご存知の通りスタン、ヒストリックの禁止改定及び相棒のパワーレベルエラッタが行われましたので、その辺を振り返っていきたいと思います。

相棒
 サイドから3マナ払って手札に加える

 予想で書いてた追加コストが概ね的中した感じ。分割払い対応なのでヨーリオンみたいなアドバンテージ稼ぐロングゲームに強い相棒はほぼ問題なし。一番悲しみを背負ったのはレガシーのジャイルーダ、次いでウモーリかな。
 下環境で使われてるヨーリオンが大幅に弱体化したとは言えないのでなんとも。というかほぼ変わってなくない?相棒をバイアルから踏み倒せるようになったぜ!みたいな意見まで見かけて笑ってしまった。
 ウィザーズはそうそう簡単にパワーレベルエラッタなんて出さないよとか言ってますけど、スタンの禁止が10年に1枚になるのが目標とか言っておきながら2017~2020の4年で15枚(エラッタされた相棒を含めれば25枚)も禁止カード作った経歴を鑑みるとそっか!ウィザーズがこう言ってるしもう大丈夫だな!とは思えないです。どうせまた来月くらいに禁止出るんでしょ?


スタン 禁止
 創案の火
 裏切りの工作員


 前々回の予想で大穴に挙げていたカードが禁止になりました。あれから少し考えたんですが、結局踏み倒し手段がバグっているから工作員やらが暴れるのであって工作員単体を禁止にしたところでまた強いファッティが刷られたらルーカから踏み倒されて終わりでは?という疑念が。基本セットもゼンディカーもカジュアルっぽいけどなんだかんだ強烈なファッティが毎回収録されている印象もあって、ルーカはスタンを完走できるとは思えないですが。というか、プレイされて不快なのが問題ならインスタントの動きを全否定するテフェリーはもっと不快でしょう。あいつのせいで創案の大ぶりな動きが許容されてるんですから。
 創案は相棒のエラッタをほとんど完全に無視してしまうので禁止も止む無しか。手札から結局0マナで唱えられるので、せいぜいヨーリオンでどかしたときに3マナ寝ててあんまり嬉しくないなー程度ですからね。ウィノータもそうですが霊気池やカンパニーの失敗をふまえてカードを作っているとは思えないですけど、遊戯王みたくもう禁止にする前提でカード作ってない?
 相棒のルール変更もあってスタンではヨーリオンくらいしか使い道がありそうなカードがなくなったのでメタゲームの大きな変動があるとは思いますが、結局テフェリー使うか赤単かジャンド城塞の3択でテフェリーが板になるんじゃないですか?

ヒストリック 禁止
 創案の火
 裏切りの工作員


 ウィノータがいる限り強い人間刷るたびに禁止にせざるを得ないんですけど大丈夫ですか?あと工作員はナヤウィノータだとそこまで重視されてなかったような。むしろアングラスの匪賊とかいうのが問題なんじゃ?ヒストリックがどっかのお頭に支配されたテニヌから脱却するのは当分先ですね。

モダン

 現在のトップメタはルールス果敢、ヨーリオンウーロザ、オボシュムーンといった相棒採用デッキと、果敢に強いアドグレイスといった状況ですが、ルールスやヨーリオンは数が減るでしょうがそれなりな勢力は築いたままでしょう。オボシュは何とも。

レガシー

 ヨーリオンは使用感がほぼ変わらないので現状と大きな変化が生じるかは疑問。

ヴィンテ

 ルーツリー君……

今後の悲観的な予想
 調整チームとやらが機能しだしたのが灯争大戦以降、そしてデザインに口出しするようになったのがエルドレイン以降らしいのですが、あからさまなインフレが始まった時期と完全に一致しています。ストッパーとしてまともに機能していないか、さもなくば最初から禁止にするようにカードを作り、テストしていると考えるのが妥当でしょう。
 で、このテストチームのやることが改善されるのかというと難しいと思うんですよね。というか、Fire理論に基づくインフレが開発方針として掲げられている以上今後もあらゆるフォーマットで禁止が出続けると考えるのが自然かと。悲観的な見方になりますが、丸1年こうしてインフレを重ねた上に基本セット2021やゼンディカーをテストプレイしていた頃と想定されるカードプールは大きく異なっているはずなのでオーコや相棒等に対抗するパワーカードがぽんぽん放り込まれても全くおかしくありません。そんなパワーカードが禁止されないとは考えづらいですよね。なあフェロキドンお前のことやぞ。

 カードパワーのインフレ自体は否定しなくてもいいかもしれませんが、それもこれも結局綿密なテストや開発の際の調整によって環境が壊れないバランスを保っていることが前提でしょう。手元のカードがいつ紙切れになるかも分からない状態で新しいユーザーが入って来るかは疑問ですし、一既存ユーザーとしてもそんな状態のフォーマットやTCGはお勧めできないというのが正直なところ。
 KLDブロックの禁止の大半は除去や打ち消しといった対策カードの弱体化がそもそもの原因でしたが、去年からの禁止は単純に強すぎるカードを調整できなったから禁止という一番ユーザー離れを引き起こすタイプの失敗ですからどうなることやら。

 紙のスタンはもう追っかけてないですしモダンもレガシーもインフレのせいでプレイ環境がほぼ消滅したので別にいいですけどね。特に主戦場のレガシーがここまで短いスパンで荒らされ続けると、金銭的にも精神的にも追いかける気力が保たないというのが地元のレガシーコミュニティに所属する、していたほぼ全員に共通する意見です。
 以前も書いた通りマジックが好きだけどスタンを追いかける時間・気力・環境がない人がのんびり落ち着いてプレイできるのが下環境なので、ホイホイ新セットのカードのせいで環境が変わったら喜ぶ人よりもついていけなくなる人の方が多いでしょう。そもそも新セットごとに変動する環境をやりたいならスタン、スタン落ちがどうしても嫌ならパイオニアでいいでしょ。
 新しいカードで新しい風を、という意見も分からなくはないです(実際灯争大戦の頃はChronoもナーセットとテフェリーでキャッキャしてましたし)し適度な刺激はあってしかるべきとは思いますが、何事にも限度があります。また、下環境の場合はどうしても金銭的なハードルが絡みます。しかもスタンの比じゃないレベルで。
 Chronoの例を挙げますと、自分は結局バントミラクルを組むためにオーコに加えて雨林とトロピーも買わざるを得ませんでした。諸々込みでだいたい10万くらいの出費になりました。
 まあそれでも流石に?神すら超えた希代の大失敗カードであるオーコを超えるカードが出てまたぞろデッキを組み替えることなんてそうそうないだろう。石鍛冶のパーツもあるからスノーブレードとか色々組み替えてあと数年はマイナーチェンジしながら遊べる。そう思っていた時期が僕にもありました。
 継続的に、確実にアドバンテージを稼げるルールスデッキに比べればオーコなんて単なる重い鹿。20万近くかけて組んだデッキに10万円追加投資した結果、たった半年でアンプレイアブルな型落ちデッキになったわけです。
 勘弁してくれ。
 勿論オーコを採用したデッキもありましたよ?ヨーリオン80枚のバントスノーオーコとか。勿論組むわけないじゃないですかバカバカしい。どうせ禁止やらエラッタやらで使い物にならなくなるのに投資するなんて金をどぶに捨てるようなもんでしょ?もし組んでたら相棒のルール変更でまたバカを見る羽目になったわけですから、この判断は本当に大正解でした。アホらし。

 同じEDH・モダンコミュニティに所属する知人の中には、もともとトロン使っていてレガシーでも似たデッキを組みたいと言って灯争大戦のカーンやウギンを使った12ポストを1から組んだ猛者もいました。チャリス、モノリス、3玉、都と20万以上かけてデッキを組んだ結果、レン6とオーコのせいで残念なことになったわけです。合掌。いや他人事じゃすまないんですけどね。

 幸いレン6やルールスは禁止になりましたが、スタンと違って下環境はデッキを組む際にかかる費用は1~2桁違うなんて当たり前。石油王じゃあるまいし新セットの度にこんな出費が続くならとてもじゃないですがついていけません。フェッチやデュアランはEDHに回せるとしてもレガシー単体に10万出した価値は本当に、一切なかったです。1か月で禁止になるカードのためにわざわざ何万何十万もかけてデュアラン買うくらいならEDHなり別の趣味なりに使いますとも。

 しかもオーコと鹿で対戦相手を撲殺するのが楽しいと思えたならまだ救いがあったんですが、Chrono的には雑なPWの投げ合いなんてやってもやられても楽しくないです。そりゃ負けたくはないですからできうる限りベストに近いデッキを組みたいとは思いますが、相手の手札を読んで神を必死になって定着させたり呪文を刺し合って瞬唱でコツコツ削って圧かけて……というプレイが好きだからミラクルを組んだわけで。勿論エルドラージやポストみたいなデッキを否定するつもりは毛頭ありませんが、青系コントロールの繊細な差し合いやデルバーの地道な削り合いとそれらのデッキが両立するのがレガシーの華。ブレストや思案のたった1枚の積みなおしで負けたり、フェッチを切るタイミングに腐心したりと些細なプレイングで差がつくフォーマットがレガシーです。パワーカードをいっぱい入れてマナカーブに沿って雑に押し付けた方が勝ち!wってレガシーの良さを全否定してるだけでしょうに。レガシーの姿か?これが……。

 はっきり言って今のモダン・レガシーは追いかけても楽しくない(少なくとも2018年以前の楽しさは失われました)のに金は以前より遥かにかかる(そして禁止のせいで最短1カ月かそこらで無駄になる)という最悪の状態です。仮にテストチームがカードパワーを徐々に抑えてバランスを取ろうとしたとしても結果が出るのはあと1~2年は先の話で、うまくいく保証はないですしそもそもインフレの抑制に舵を切る保証も当然ありません。五飛、教えてくれ……俺たちはいくら禁止カードに投資すればいい? 俺はあと何回、ウィザーズのガバ調整カードによってデッキをぶっ壊されればいいんだ…… ゼロは俺に何も言ってはくれない……教えてくれ、五飛!

 というわけで引退した方が精神衛生に良さそうと判断。カードを売ったりはしないですがEDHとプレリくらいしかまともに紙をしばくことはないでしょう。

 パイオニアもテーロスまではやってもいいかもなーくらいに思っていたんですが、現状を見るととてもじゃないですが手を出す気になれません。友人とリアルキューブドラフトが板!


 というわけで相棒は無事マジックの汚点になりました。相棒がスタン落ちしたら再エラッタかけて元の挙動に戻るとかやったら笑えますが平気でやりかねないのが今のウィザーズ。


 暗い話はさておき、ここからはEDHに関して。
 
 EDHではウィノータのパーツを集めだしてもうほぼ揃いました。ザダとトーブランを組んでいたおかげでデッキの半分くらいはあらかじめ手元にあったので、そこまでの出費ではありませんでした。
 以前ジェラードを回したときは、抹消キメた瞬間に勝ち目ないから投了ってなっちゃったんでコンボ完走できなかったんですよね。シッセイとかハルクみたいにもう絶対詰みですよーってコンボならよし次のゲームいこ!って言えるんですが、ジェラードは完走できるか怪しいけどそのうちなんか引けると信じて見切り発車するわ!ってケースが多い。そのくせリセットのせいで盤面ズタズタになりがちなのでさっさと殺せ的な雰囲気になるのがちょっとね。それならウィノータの方が潔く暴れ散らかせるので、勝つにせよ負けるにせよスピーディーで気が楽です(たぶん)。
 爽快感重視のチューンなので一人回ししていると楽しいです。小粒ばらまいて倍々にアドを増やしていくので使用感はザダに近いですね。ザダの場合基本の動きがザダ+頭数+キャントリ(デッキに数枚)+マナ加速だったのに対してウィノータはウィノータ+頭数だけで済むので本当に楽です。ザダと違ってチェインするよう祈る必要もほぼないのでめちゃくちゃ安定するし。カジュアルプレイだと楽しいんだけどなあ……
 リストはまた後日あげます。

 手持ちではEDHでジェガンサを相棒にしたシッセイが被害を受けましたので、もう一度練り直しです。一回も実戦投入しないままお蔵入りは腹立つな。分割払いできるのがまだ救いなのでしばらくは調整してみますが……。
 当分はクラム+ティムナをメインに調整していくつもりです。

 とりあえず今回はこんな感じ。ではでは。











 マローの基本セット2021のヒントより、ライブラリーを半分引かせるカードってネクサルとかミジックス向けカードっぽいがこれいかに

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